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ムチャーチョ

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【海外サッカー・動画】ティエリ・アンリのインタビューから学ぶFCバルセロナ キーワードは「フリーダム」

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出典:FC Barcelona - Wikipedia, the free encyclopedia 

こんにちは、Takaです。

今回は、下記の動画「Thierry Henry Explaining Pep Guardiola coaching」を元にFCバルセロナの強さの秘訣について書き綴っていきます。

そもそもティエリアンリとは?

動画の解説に行く前にティエリアンリについてまとめたのでご覧ください。

名前:ティエリ・ダニエル・アンリ(Thierry Daniel Henry)

職業:プロサッカー選手

背番号:ASモナコ→12番 アーセナルFC→14番 FCバルセロナ→14番 ニューヨーク・レッドブルズ→14番

引退と現在:レッドブルズでキャリアを終え、現在はベルギー代表のサッカーコーチとして活躍している

プレースタイル:ウイング

性格:分析家

名言:下記参照

wccf:下記参照

アンリの来歴

ティエリ・ダニエル・アンリは、フランス出身の元サッカー選手。現在はベルギー代表のサッカーコーチとして活躍中。キャリアは、モナコ、アーセナル、バルセロナ、ニューヨーク・レッドブルズを渡り歩いた。プレミアリーグでは、歴代最多となる4度の得点王を受賞するなど目覚ましい活躍をした。

プレースタイル

アーセナル時代では、アーセンベンゲルによりウイングからセンターフォワードへとコンバートする。最初こそ戸惑ったが、段々と実力を発揮し、2001-2002シーズンには24得点で得点王に輝き、アーセナルはその年、プレミアリーグを優勝している。

バルセロナ時代では、不動のセンターフォワード、エトーがいたことから左ウイングに再度戻るもスペインのクラブ史上初の三冠を達成している。

アンリのプレースタイルを一言で表すと、快速を生かした万能型FWである。特に、右足のフィニッシュの精度は高く、45度の角度からのシュートを得意としている。また、非常に頭がいい選手でサッカーIQが高く、どんな戦術にも対応できる点も優れていると言える。そうしたことも下記の動画をみてもらえればわかるだろう。

性格

選手時代から分析家でサッカーIQがとても高いのが特徴。選手としての経験、頭脳を使ったプレーが現在のベルギー代表の指導に非常に役に立っていると感じる。 

名言

・「まずパスをくれた味方にお礼を言いに行くべき」

 

・「常に道端で殴りあうようにしてサッカーをしていれば、頑丈にもなる。ストリートより学べるいい学校はない。悔しさや怒りがあるから成長もできるんだ。だからルーニー(マンチェスターU)を見ると自分と同じストリートのプレーヤーのように思える。ロナウジーニョもストリート出身だ。ストリートの流儀は教えるものではない。僕はプレーする限りストリートで育ったという自負を抱き続ける」

 

・「いつでも人々はロナウジーニョの笑顔を称える。僕も楽しそうにプレーをする彼のスタイルは大好きだが、でも僕は彼のようにはできない。僕はバスケットボールが好きでNBAをよく観る。マイケル・ジョーダンで育ったようなもんさ。ジョーダンはめったにコートで微笑むことはなかったはずだ。でも彼は引退するまで最高のプレーヤーであり続けたし、誰も彼の領域に近づくこともできなかった。ジョーダンは終了のブザーを聞いて拳を握りしめ、次の勝利を渇望するような表情で控え室に戻ってた」

・「僕はゴールすることばかりを考えているわけじゃない。だけど本物のゴールゲッターは、それしか考えないものさ。たとえチームが負けてもね。」

 

・「僕はバルセロナのようなクラブをとても尊敬しているけど、バルセロナに移籍するチャンスがもう一度来たとしても、オファーは断ると思う。僕はアーセナルに一生残りたい」

 

・「僕はこれから一人のアーセナルファンになる。試合結果は全部チェックするつもりだし、チームが成功することを信じているよ。」

 WCCF


WCCF/11-12/オフィシャルバインダー追加リフィル付録/白/ティエリ・アンリ

以下、動画の和訳になります。

それでは、ご覧ください! 

 

www.youtube.com

【和訳】アンリによるグアルディオラの戦術解説

Henry: So let me show you now. You're gonna see here you go through Xavi and I'm gonna stop it already here. Look at Andres Iniesta.

 How many times we would have seen a player coming and asking for the ball here. Not with Barcelona. Stay in your position and trust your teammate on the ball and wait for the ball and look at where I am. Up there. That position allows Iniesta to get the ball where you saw it before because I'm occupying the right back. I'm going to let it run. Eto'o comes and Xavi is on the ball. Leo is where he is supposed to be out.

Now that's when the freedom starts to come . I'm going  to pause it around here.

This is me.

 アンリ:それでは、解説していきます。シャビを通り過ぎ、私がここで既に止まっているのが見えます。イニエスタを見て下さい。ここでボールを何度要求し、何度ボールを受けに来ている選手を見ているでしょうか。そのポジションに止まり、ボールを持っている選手を信じ、ボールを待ち、私がどこにいるか見る。そのポジションは、あなたがそれを既に見た時、イニエスタにパスすることを可能にします。なぜなら、私は右サイドバックのスペースを埋めているからです。そして、私はそれを走らせます。エトーが来て、シャビがボールを保持します。メッシは、サイドにいることになっています。

ここから「フリーダム」が活きてきます。ここで一度画面を止めますね。

これが私です。

 

 Interviewer: Set free, so to speak. 

 インタビュアー:言わば、フリーになっていますね。

 

Henry: It's Freedom.

Last third run, you're allowed to. You start in a high position and wide. After that you can do whatever you want. Same thing here.  You can actually see me going backwards, to go back to the wing because that was where I was supposed to be and that's where he wanted me to be. So you're going to see soon, because I'vacated that space. Leo Messi is going to come and get the ball there. He gets the ball. I make my run. Here I didn't get the ball. What do I do?

 I come back and make another run for Samuel Eto's. I get the ball. I didn't score but Eto does. Freedom.

アンリ:そうです。 フリーダムなんです。三回目のランで可能になっています。高く、ワイドにポジションを取り始めます。そのあとは、あなたがしたいように好きなプレーをすることができます。これも似たようなシーンです。私がウイングのポジションを取るために後ろに戻るのが見えますよね。なぜなら、私がそのポジションにいる決まりになっていますし、メッシやシャビは私がそのウイングのポジションにいてほしいと思っているからです。また、中盤のスペースを空ける必要があるからです。

メッシがボールを受け取りにきます。そして、メッシがボールを保持し、私が走ります。ここでは、私はボールを貰うことができませんでした。それで、私は何をするかというと、一度戻り、エトーからパスを受け取るために別の方向に走ります。そして、パスを受け取ります。私はゴールすることができませんでしたが、エトーが点を取ります。これもフリーダムですよね。

 

And here you will not get a better picture than this.

Two year's later, I'm not there anymore. David Villa who is one of the best centre forwards in the game was there. In his position where he should be. They pass the ball and I was pretty aware of what you see. Xavi and Andres Iniesta being on the same side of the ball. But because he's holding that position so high, then they can play inside and Pedro's in the pocket.

Ball coming, and I want to stop around here. That's why he has to stay there. For this, the run of Iniesta. 

Segio Ramos is in trouble right now because if he doesn't follow as you can see Iniesta, he goes one vs one with the keeper. Xavi on the ball. Trust me that's a one vs one with the keeper. On the other side, therefor, he cannot mark two men at the same time.

アンリ:これが解説するのに一番分かりやすいビデオだと思います。 

二年後、そこには私はもういません。代わりに世界最高のセンターフォワードの一人であるビジャがそこにはいます。彼もまた高く、ワイドにポジションをとらなければいけません。彼らはボールを回していきます。この場面、注意して見てみましょう。

シャビとイニエスタがボールと同じサイドにいます。ビジャがとても高い位置を取っていることによって、他の選手はピッチ中央でプレイすることができ、ペドロが高くワイドな右サイドの位置に入れます。

ボールがきますがここでビデオを止めますね。イニエスタのランのためにビジャはサイドで高く、ワイドにポジションを取っています。

セルヒオ・ラモスは、現時点でとても困惑していると思います。なぜなら、もしラモスがイニエスタをマークしなければ、イニエスタはキーパーと一対一になります。

 逆の見方をすれば、同時に二人の選手をマークすることは不可能です。

 

Interviewer: But that's Iniesta running forward, isn't it?

Don't forget, this clips you were showing Mata and Fellaini just stood still in positions 

インタビュアー:ですけど、それはイニエスタが前方に走っているからですよね?

 あなたが見せているシーンでは、マタとフェライ二がただポジションにとどまっているだけだということを忘れないでください。

Henry:Yes, it is. It's Freedom. Next thing  you know. Who's gonna score? It's the other winger. Inside. It's Freedom. You're allowed to go. You're not over there by the line. I don't know why talking to the corner flag. That's where you wanna be, and that's why you're going to score a goal.

And this is what we used to do. It's the same thing. I'm not there anymore but the same concept. What about here? He can...I'm going to try to go a bit forward with it and leave it here. So I'm going to bring you back to Martial and the run he made. Instead of going, he went out. David Villa, It's the same thing .  To win the games we need to score goals. He's there. What does he see? He's winning his battle. Not by the corner flag or going over there by the touchline. He wants to score a goal. Trust your teammate going to find you. What a pass and what a finish.

 アンリ:ええ、そうです。フリーダムなんです。次のシーンでわかりますよ。誰がゴールをするか?逆サイドのペドロがゴールをするんです。なぜなら、フリーだからこそ逆サイドからランをしてゴールできるんです。サイドラインにいる必要はありません。

そして、これも私たちが以前行っていたことです。私はもう既にそこにはいませんが、同じコンセプトです。これはどうでしょう?ここで止めますね。

私は、マルシアの裏のスペースを取るために後方に引っぱります。外に開く代わりにです。ビジャも全く同じです。試合に勝つためにはゴールが必要ですよね。彼はここにいて、何が見えるでしょうか?コーナーフラッグ付近やタッチライン際にポジションを取っていない時点で彼は既に勝っています。そして、ビジャを探しているメッシを信じます。素晴らしいパスとゴールですね。

Interviewer: Well you're talking about the freedom you give that you don't think Van Gaal given to the Man Chester United players.

What would you say? Just go out and play, or would you still have instructions in that?

インアビュアー: あなたが話しているこのフリーダムは、ファン・ガールがマンチェスターユナイテッドの選手に教えたことだと思います。

あなたなら何というでしょうか?ただ試合に出場しプレイしろと言うのか、それとも、そのフリーダムには何か意図や指示を持たせるんでしょうか。

Henry: Basically from traning to the game, up until the field like I said before. We used to call it to the three P's. That's Play, Possession and Position and the most important one was position.

You have to stay in your position and trust your teammate. You know, for that ball to come to you. So for example, I'm going to show you now if I can. Sometimes in training to make you understand that and especially for Xavi and Iniesta. He was putting some cones and I'm going to draw a line here 

It's easier for me. Up until I would say the last third and guys who were supposed to play on the right were not allowed to cross on the left and on the left you're not allowed to cross on the right. So I'm going to put a line also for the last third where that was freedom for us.

 基本的にトレーニングから試合(ピッチに立つまで)まで同じコンセプトを持っています。それを私たちは、3P(プレイ、ポゼッション、ポジション)と呼んでいます。そして、一番重要なのがポジションです。チームメイトを信じ、ボールがおなたの元に来るよう同じポジションに止まらなければいけません。例をお見せします。普段のトレーニングでは、「ポジション」理解のために、特にシャビとイニエスタのためにコーンを置いて練習します。(ラインを引くのはアンリが解説しやすくするため)

先ほど述べたピッチの3分の2を超えるまでは、右サイドでプレーしている選手は左サイドに来てはいけません。その逆もまた然りです。

そのため、ピッチの3分の2を超えたあとは自由にプレー可能なんです。

 

Interviewer: So similar to Van Gaal in the first phase?

 インタビュアー:それは、ファン・ガールのファーストフェーズと似ていますよね?

 

Henry: Yeah It's a very similar. You had a plan if you don't actually do what he is asking you to do. Here you're going to be in trouble.

 アンリ:はい、とても似ています。もし、ピッチの3分の2でグアルディオラが要求するプラン通りにプレーしないと問題を抱えることになります。

 

Interviewer: Okay. So if you're playing left wing and if you want to do what you did at Arsenal and went and played on the other side, what would happen?

インタビュアー:分かりました。もし、あなたがレフトウイングでプレーし、アーセナルでやったことをしたい、逆サイドでプレーしたいとすると何が起こりますか? 

 

Henry: I wanted to be clever, like we all try to do sometime. you kind of don't listen to your manager. Because you didn't touch the ball for a little while and  you're like okay. They're enjoying football over there, let me try and see if I can be part of it. So being me I went there, a couple of times to play with Leo , one-two, or whatever it was, and I could here him being upset on the side because I wasn't on the other side of the dugout. I still went there. I didn't really care.

I scored a goal. 1-0 up against Sporting Lisbon. Come back at half time everything was nice but, he took me off.

 アンリ:私は頭の回転が早い、サッカー選手としてずる賢い選手になりたかったんです。そして、ペップの言うことを聞かないことがありました。なぜなら、ボールをあまり触ることができなかったんです。逆サイドの選手はプレーを楽しくしており、私もそれに加わろうとしたんです。なので、逆サイドに行って、何回かメッシとワンツーをし、そのような自分勝手なプレーをしていました。すると、メッシは逆サイドに選手がいないことをとても気にしていました。なぜなら、私がその逆サイドのスペースを埋めていなかったからです。でも、私にはどうでもよかったんです。

そのスポルティング・リスボンとの試合では、前半に私が1ゴールしたんです。ハーフタイムが来て、私は何もかもが順調だと思っていました。しかし、ペップは私をピッチから下げたんです。

 

Interviewer: No way!

インタビュアー:まさか! 

 

Henry: He did and I was like'what did I do wrong? So, It's very similar to Van Gaal. When Pep had the plan, you  have to repect his plan. So he used to say to us the first time he took and he said  "My job is to bring you up until the last third' and your job is to finish it. That's what he used to say to us.

 アンリ:彼は本当に私を下げたんです。私は何か間違ったことをしたのかと疑問に思っていました。なので、とてもファン・ガールと似ていると思います。

ペップがプランを持っている時、彼のプランをリスペクトしなくてはいけません。なので、一番最初のトレーニングの時、私たちバルサの選手にこう言ったんです。

「私の仕事は、ピッチの3分の1まで最終ラインを押し上げることだ、そして、選手の仕事は、試合を決定づけるゴールをすることだ」と。

インタビューは以上になりますが、私が思ったことを下記にまとめました。よろしければご覧ください。 

ここまでのインタビューの要約

  • ウイングをワイドに高く配置することで中盤にスペースを作り出し、ボールキープ力が高いブスケツ、シャビ、イニエスタを自由にプレーさせる
  • ウイングをワイドに高く配置することで中盤にスペースを作り出し、相手センターバック・サイドバックに対して選択肢を多く与え、頭を疲れさせる
  • ウイングをワイドに高く配置することで中盤にスペースを作り出し、フィニッシュの際に片方のウイングがマークを外し、フリーでプレーすることが可能になる確率が上がる
  • スペースを効率的に使うためにボールを引き出すポジショニングをする
  • いくらヒエラルキーが高くても監督の戦術を守らない選手は交代を余儀なくさせられる

大事だと思ったことを5つ箇条書きしました。1つ1つ解説していきます。

ウイングをワイドに高く配置することで中盤にスペースを作り出し、ボールキープ力が高いブスケツ、シャビ、イニエスタを自由にプレーさせる

前提問題として、キープ力が尋常に高い選手が中盤にいないとウイングを高く、ワイドに配位しても意味がないですよね。中盤で取られたらカウンター食らうだけなので、それならウイングは中盤にできるだけ負荷をかけないように下がってボールを受けに来ることがセオリーだと思います。しかし、その必要がないのがバルセロナの選手たちです。個々の能力が高いので、一人ならプレッシャーを感じずにぷレーすることができます。それによって、ウイングは味方を信じてワイドに高くポジションをとることができ、そのポジション取りをすることで中盤にスペースを与え、自由にプレーさせることが可能になります。

ウイングをワイドに高く配置することで中盤にスペースを作り出し、相手センターバック・サイドバックに対して選択肢を多く与え、頭を疲れさせる

動画では、2:34のシーンを見ていただければ私が述べたいことがよくわかると思います。2:34のシーンではイニエスタの縦へのランによって、サイドバックが中に絞り、センターバックもイニエスタに付いていくことで逆サイドのウイング(ビジャ)がフリーになっています。そして、容易に前を向いて、仕掛ける時間を与えられたことで縦に突破して、最終的にこれまた逆サイドのペドロがゴールしています。

ディフェンスをしていて一番困るのが、選択肢が多い時です。なぜなら、その瞬間に迷いが生じて1つ2つプレースピードが遅れるからです。こうした判断を相手センターバック・サイドバックに一試合100回200回とさせるチームは非常にやりにくいですし、試合が終盤になればなるほどディフェンスのミスを誘うことができると思います。そう言った意味で「ウイングをワイドに高く配置することで中盤にスペースを作り出し、相手ディフェンスの頭を疲れさせるプレー」はとても賢い選択だと感じます。

ウイングをワイドに高く配置することで中盤にスペースを作り出し、フィニッシュの際に片方のウイングがマークを外し、フリーでプレーすることが可能になる確率が上がる

これも上記と似ていますが、ディフェンスにとって怖いプレーの1つにゴールの方を向かせられてプレーすることです。よく「同一視野でボールとオフェンスを見ろ」と幼い頃コーチに教えられましたが、その同一視野で見れない場面が逆サイドのウイングがゴール前に飛び込んでくる時です。このプレーを偶発的に発生させている理由がウイングをワイドに高く配置しているからです。その結果、ウイングがフリーでゴール前に飛び込みやすい状況になっています。

スペースを効率的に使うためにボールを引き出すポジショニングをする

これも上記と類似していますが、アンリはポジショニングに関して下記のように述べていました。

Henry: Basically from traning to the game, up until the field like I said before. We used to call it to the three P's. That's Play, Possession and Position and the most important one was position.You have to stay in your position and trust your teammate. You know, for that ball to come to you.

基本的にトレーニングから試合(ピッチに立つまで)まで同じコンセプトを持っています。それを私たちは、3P(プレイ、ポゼッション、ポジション)と呼んでいます。そして、一番重要なのがポジションです。チームメイトを信じ、ボールがおなたの元に来るよう同じポジションに留まらなければいけません。

 つまり、高くワイドにボールを受けるため、または中盤でスペースを潰さないようにボールを効率的に回すために、ポジションに留まれ、と述べています。そして、チームメイトがそのポジションまでボールをパスしてくれることを信じろ、とも述べています。

この供述が意味するところは、パスでボールを早く運び、最終ラインをいち早く押し上げてポゼッションしよう、ということだと私は考えています。これ以上に書き進めると話が脱線するのでここで止めますが、つまるところ、ピッチの3分の2までボールを早く動かす効率的な方法が「ボールを受けに行かず、そのポジションに留まれ、チームメイトを信じろ」ということです。

いくらヒエラルキーが高くても戦術を守らない選手は交代を余儀なくさせられる

アンリは交代させられた時のことをこう振り返っています。

Henry: I wanted to be clever, like we all try to do sometime. you kind of don't listen to your manager. Because you didn't touch the ball for a little while and you're like okay. They're enjoying football over there, let me try and see if I can be part of it. So being me I went there, a couple of times to play with Leo , one-two, or whatever it was, and I could here him being upset on the side because I wasn't on the other side of the dugout. I still went there. I didn't really care.

I scored a goal. 1-0 up against Sporting Lisbon. Come back at half time everything was nice but, he took me off.

アンリ:私は頭の回転が早い、サッカー選手としてずる賢い選手になりたかったんです。そして、ペップの言うことを聞かないことがありました。なぜなら、ボールをあまり触ることができなかったんです。逆サイドの選手はプレーを楽しくしており、私もそれに加わろうとしたんです。なので、逆サイドに行って、何回かメッシとワンツーをし、そのような自分勝手なプレーをしていました。すると、メッシは逆サイドに選手がいないことをとても気にしていました。なぜなら、私がその逆サイドのスペースを埋めていなかったからです。でも、私にはどうでもよかったんです。

そのスポルティング・リスボンとの試合では、前半に私が1ゴールしたんです。ハーフタイムが来て、私は何もかもが順調だと思っていました。しかし、ペップは私をピッチから下げたんです。

ピッチの中には、なんとなくですがヒエラルキー(身分制度、階層) が存在していると思います。例えば、その試合で得点をしている選手はヒエラルキーが高いのでディフェンスを少しはサボっても仕方がない、みたいなことです。おそらく、アンリ自身もリスボン戦で1得点していることから自分はヒエラルキーが高いと思い、好き勝手プレーしてもいいだろう、と思ったのかもしれません。しかし、グアルディオラはアンリが前半で1得点していることなどお構いなしに交代を命じました。

つまり、監督が絶対的存在であるとアンリに示した瞬間でした。

当たり前ですが、サッカーはチームスポーツです。アンリ一人が自己中なプレーをすることで、今まで練習してきたボールを効率的かつ迅速にピッチの3分の2まで押し上げる戦術が立ち行かなくなることなど多いにあります。そして、その行為がチームの敗北に直結することも多々あると思います。それを分からせるためにもグアルディオラはアンリをハーフタイムで交代させたのだと感じました。

最後に

 サッカーの楽しみ方は人それぞれだと思います。イケメンのサッカー選手が地元チームにいるからクラブに足を運ぶとか、一人のスタープレーヤーだけをずっと見て勉強して真似ているとか、サッカースタジアムの雰囲気が大好きでJリーグの試合をよく見に行くとか、本当に人の数だけ楽しみ方があると私自身サッカーをプレーして、大好きなバルセロナを生で見て、そう感じました。しかし、サッカーをより楽しむために両チームがどんな狙いを持ってトレーニングから試合に挑んでいるのか、を戦術の観点からチーム・選手を見ることもサッカーの醍醐味であると感じています。そのため、下記のような本を読み、戦術を浅く広く勉強することで普段とは違ったサッカーの楽しみ方を広げるいい機会だとアンリのプレゼンを見て強く感じました。

 

当記事以外にもアンリのインタビュー記事を書いているのでよかったらご覧ください。

 合わせて読みたい

 

 


サッカー戦術クロニクル


4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)

 

本日も読んでいただきありがとうございました。