スペインの闘牛・闘牛士とは?禁止?事故?残酷?2度と見に行きたくないエンターテイメントNo.1 

皆さん、闘牛って知ってますか?

そうです、日本では牛と牛が戦う競技ですよね。しかし、スペインやポルトガル、フランス、ラテンアメリカでは、牛と闘牛士が戦う競技として知られています。

一度だけスペインのグラナダで闘牛を見たことがあるんですが、動物好きの私にとって二度と生では見たくないものでした。正直、いいものではありません。

そこで、今回は「闘牛士」にテーマを絞ってなぜ2度と見たくないのかについて書き綴っていきたいと思います。

スペインの闘牛・闘牛士とは?禁止?事故?残酷?2度と見に行きたくないエンターテイメント

闘牛士とは?

闘牛士(とうぎゅうし、Torero, Matador)とは、闘牛において牛(toro)と闘う人のこと。トレーロ、マタドール。また、闘牛士のランクには若い牛(novillo)を相手に闘牛をする、ノビジェーロ(Novillero)というカテゴリーもあり、日本語ではしばしば見習い闘牛士と訳される。 命を落とすこともある危険な職業である。
かつては、危険性を伴うことと、闘牛に対する人気から尊敬の対象とされていた。

引用:闘牛士 – Wikipedia

つまり、危険な状況を承知の上で牛と戦う人のことですね。笑

もう少し付け加えると、闘牛士には3種類の役割があります。

  • 正闘牛士 (Torero matador):闘牛競技の主役であり、牛に止めを刺す闘牛士。
  • 助手、バンデリジェーロ (Banderillero):カポーテを使い、闘牛士に牛の運動適正や性格を判断させるため競技前半に牛を操る。また、槍士のいる場所へと牛を誘導する。
  • 槍士 (Picador):馬上から牛の肩の瘤に槍を突き刺し牛を弱らせ、頭を下げさせる。

以上をことを含めて実際の闘牛の流れを大まかに説明していきます。

赤い矢印のところからファンファーレと共に、マタドール、ピカドール、バンデリジェーロ、助手の順に入場してきます。

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闘牛場を一周します。

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そして、彼らの紹介が終わり退場した後、観客でいっぱいになった闘牛場に

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赤の矢印のところから闘牛が出てきます。

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その後、助手がカポーテというピンクのマントを使いながら牛を疲れさせます。この間に牛の性格を闘牛士が分析するそうです。

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3対1で疲れさせてます。なんて卑怯なんだ。

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その後、防具付きの馬にまたがったピカドール(槍方)が登場します。助手たちは牛が馬の脇腹を目がけて突進するよう誘導し、ぶつかる瞬間にピカドールが牛の首元を槍で突きます。この時、牛が馬に衝突する音と血が溢れ出る牛がなんとも言えない不快感を生みます。かなりショッキングな映像です。

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ピカドールが退場した後、飾り付きの短銛(小さなもり)を持ったバンデリジェーロが出てきます。

彼らは牛に喝を入れるために出てくるのだそうです。

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計6本の短銛(小さなもり)を3人で2本ずつ牛に刺します。この辺りから面白くもなんともなくなってきて、動物虐待をしているような気分になってきます。

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出典:TAUROMAQUIAS

これが終わると、主役であるマタドールが登場します。400kgを超える牡牛をまるで子供のようにあしらう姿は、プロだなと感じさせられるほど洗練された動きでした。

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動画紹介

実際に動画があるのでご覧下さい。

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このように赤いマントでさらに牛を弱らせます。牛の方を見ずに背面でかわすなど、ファンタスティックな演技には、観客は惜しみなく「オレー」の掛け声をかけます。そして、最後に長い剣を用いてとどめをさします。闘牛の世界では、一撃でとどめをさすことが美学とされており、成功した場合は白いハンカチを回し、スタンディングオベーションで拍手を送ります。

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まとめ

以上が闘牛の流れです。

いかがだったでしょうか?これが面白いと思う人は日本にはいない気がします。

以前から動物愛護団体からの強い批判や賛否両論があったためにバルセロナでは、2012年に禁止されました。

ショックすぎて、拍手できなかったのを覚えています。バンデリジェーロが小さなもりで刺すところからなんとも言えない気持ちになりました。そして、さらに残酷だったのが、下手なマタドールが刺すところを間違えると一発で殺すことができないんですよね。なので、何回も何回も刺すんです。それがまたなんとも言い表せれない気分になります。

伝統文化だと思いますし、殺した牛は全て人間が食べるみたいですが、これはさすがに受け入れられなかったです。日本でいうところの捕鯨と似てる気がします。

うーん、世界は広いですね。