起業・独立したい学生におすすめする12冊の本と起業の方法

以前、「【就活失敗】40社受けて内定ゼロのぼくはフリーランスで生きていく」の記事を読みました。

要約すると、イワタくんという就活生が内定を一つも貰えないにも関わらず、フリーランスで生きていく、と決意表明した記事になります。

最近、新卒フリーランスなるものがとても流行っており、いろいろな議論がなされていました。以前であれば、新卒で入社し、会社でスキルや人脈を築きながら35歳頃に起業なり、フリーランスになるなりをすることが王道だったと思います。

しかし、インターネットが発達したことでお金を稼ぐ手段が増えたと同時にこうした若者が増える要因となりました。一個人としての意見では、スキルさえ身につければ29歳までなら就職はできると本気で思っているので、新卒のプラチナチケットを捨てても問題ないと思っていますし、彼らみたいな志を持った人たちに頑張って欲しいというのが本音です。

そこで、今回は、イワタくんのようにフリーランスや起業を志している人に役立ちそうな本と起業に関する面白いお話をたくさんされているYoutuberをまとめてみました。

フリーランスや会社を経営していく上で必ず必要になる「お金の教養」や「世の中の仕組み」に即したモノを紹介したいと思います。

起業・独立したい学生におすすめする12冊の本と起業の方法

お金の教養を身につけるための本

一人暮らしをしたことが学生にとって、これから先お金をどう扱っていくかというのはまず先に考えなければならないことだと思います。

なぜなら、商売をするときは必ずと言っていいほどお金が先に出てから利益が出ます。そう考えると、お金を正しく扱わなければすぐに底をついて経済活動が行えなくなります。

そのため、一番最初にお金との正しい付き合い方の基本の「キ」を知ってもらうのに役立つ泉正人さんの本を2冊紹介していきます。

上記2冊では、お金の貯め方はもちろん、お金の使い方、お金の増やし方などが学べます。特に、注目してほしい点は「家計簿」です。

この本の中で家計簿のつけ方や家計簿をつける意味の話が何回も出てきます。その理由として、家計簿をつけるということは、「自分」という会社(法人)を運営していくことととても似ているということです。

それを毎月つけることでお金がどう回っていくのか(キャッシュフロー)を実際に体験でき、個人事業主(フリーランス)として営利活動を行う際の実務と必ず結びついてきます。そのため、まずは簡単なお金の教養に関する本から読んでいくことをお勧めします。

家計簿のサンプル:【家計簿】PL(損益決算書)とB/S(賃借対照表)のサンプル

確定申告・簿記・会計の知識を身につけるための本

次は、確定申告・簿記・会計に関する本です。

確定申告や帳簿は、税理士に頼めば約2万円/月くらいで全てやってくれますがフリーランスになりたての頃はそんなお金もないと思います。なので、自分でやるしかないですよね。

そうなった時に、確定申告・簿記・会計の最低限の知識はあった方がいいと思います。そこで、そのテーマに沿う4冊を紹介します。

最初の黄色い本では、基本的な「白色・青色申告とは何か?」から始まり、一人のフリーランスが申告するまでの帳簿の準備や経費の計上方法などが学べる一冊になっています。

その特徴は何と言っても、「わかりやすさ」にあると思います。他の確定申告の本などは専門用語がふんだんに使われていて非常にわかりにくいですが、この本はイラスト付きの対話形式で本を読んでいくことになる上、専門用語が噛み砕いて説明されています。

そのため、初めて確定申告について勉強するには、非常にとっつきやすい本だと言えます。

次にその他3冊の本ですが、会計ソフトを用いる際に役立つ本になっています。自分で青色申告をするときに事前の「申請書の提出」「帳簿付け」「決算書の提出」が必要になるわけですが、そうした支出や収入を管理するのに会計ソフトが非常に便利です。

上記の会計の本を読み、簿記3級のテキストを理解することで会計ソフトを使いこなせるようになるし、財務諸表を読めることにもつながります。

もしもあなたが既卒で就職活動をするようになった時やサラリーマンとして仕事をすることになった時、株式投資をする時などあらゆる場面で必ず役に立つと断言できます。そのため、できるのであれば学生である今、簿記2級を目標に勉強するのもいいかもしれませんね。

もしかしたら、上記4冊で足りない場合があるため、各分野一冊ずつ追加して読んで税理士に確定申告の相談に行けばフリーランスとしては、これ以上勉強することがないくらいの知識をつけることができると思います。

政治・経済に関する本

次に政治・経済に関する本です。個人的には、新卒で入社してスキルと人脈をつけながら成長していき、30代後半から40代でフリーランスになったり、起業するのが王道パターンだと思います。そして、経営者である私の父親や祖父二人がそうであるように、元営業マンが経営者になることが圧倒的に多いようです。

その背景には、営業をすることで世の中の流れや仕組みなどが人よりも見えていることに付随していると言えるんじゃないでしょうか。

そのため、その準備期間を飛び越して新卒フリーランスになるイワタくんにとって、世の中の仕組み(ルール)を知らぬままブログ以外の営利活動を行うことは、スポーツのルールを知らずにいきなり公式戦に出場するようなものだと思います。

世の中がどんなルールのもと、どんな風に変化しているのかを捉える力を身につけるために政治・経済の知識が必要になってくると思います。その力は、特にブログやインターネット以外で稼ぎたい時、役立つと感じます。

その力を養うために日経新聞(個人的には、他人よりも役立つ知識を得るために業界の新聞を読んだ方がいいと思っているが)を読むことが挙げられますが、基礎知識なしで新聞を読むとただ事実を認識するだけでその裏で起こってることを推測できません。そのため、基礎知識を養うのにオススメの上記4冊を挙げました。

特に、「経済ってそういうことだったのか会議」と「日経新聞が読める本」が日経新聞を読み解く際に有効で「経済とは何か?」といった漠然とした質問に対して自分なりの答えが持てる本ですし、日経新聞が伝える事実をより深く認識することができる本だと思います。また、池上さんの本は無難なチョイスでどんな本でも当たり外れがなく、読みやすい本だと感じました。

キミアキ先生の起業酔話

イワタくんがブログ以外にどんなことをして食べていくかわからなかったので、もしかしたら具体的な案がないのかもしれません。そのため、そのヒントになるようなYoutuberを紹介します。

この方は、「田中キミアキさん」といい中小企業経営のこと、起業のこと、経理のことを現場目線で話をされています。特に、キミアキさんの起業に関する話が面白く、とても現実的かつ聞いていて勉強になる話ばかりです。若い起業家やフリーランスにとって、メンターになりうる実力者だと思います。よかったら見てみてください。

まとめ

上記のことを学んだって一番大事な「売り上げ」が上がるわけではないです。ですが、もしフリーランスとして失敗した時、出来るだけ多くの武器が手元にあった方が既卒就活を有利に進められることは確かだと言えます。

また、お金の教養・政治・経済・会計・簿記の知識を今学んでおくことは、ビジネスマンとしての飛躍に大きく関わってくると思います。そのため、学んでおいても損はないんじゃないでしょうか。